野菜で未来を笑顔に
野菜で未来を笑顔に
百笑farm
Hyakusho Farm
「私が一番農家になりたかった人間です!」と言うほどに野菜を愛する百笑farmの弘明さんと恵美さんが「食べる人が健康になって欲しいから、野菜が健康でなければいけない」という考えから生み出した独自農法で生命力溢れる美味しい野菜を育てています。
〒082-0075
北海道河西郡芽室町坂の上9線67番地2
私たちが作る野菜はよく「棚もちが良い(腐らない)」と言われます。もちろん、棚もちを良くするための野菜を作っている訳ではありません。
「食べる人が健康になって欲しいから、野菜が健康でなければいけない」と考え試行錯誤していたら、結果的に「棚もちが良い」野菜が育ってくれました。
肥料や土にこだわっていた時期もありましたが、健康な野菜を作るために土壌や肥料が良いのは当たり前です。それより、肥料に頼らなくても高い光合成力を保てるよう、野菜が本来もっている生命力を育ててあげる事が大事だという事に
気が付きました。
例えば、硝酸態窒素という肥料は多用すれば緑が濃く大きく育ちますし、見栄えもよく元気に見えますが食べるとえぐみを感じます。
肥料をたくさん与えて大きく立派に見える野菜を作ったとしても、健康で美味しい野菜でなければ意味がありません。
根っこが出て葉が出た状態は人でいう赤ちゃんの時で「三つ子の魂百まで」というように野菜にとっても健康に育つかを左右する大事な時期です。また、結球開始の時期などは人でいえば妊婦さんと同じなので普段以上に栄養を必要として
います。野菜にとって節目の時期に必要としている栄養を適切に与え、健康な状態を保つ手助けをしていく農法で野菜を育てています。
正解にたどり着いたのかというとまだ試行錯誤の段階ではありますが、ゴボウに成果が見られています。私たちが作るゴボウは2品種ですが、特に1品種はスライスして水に入れても、水はほぼ透明のまま濁りません。これは細胞壁が強く育っているため、細胞を切った時にこわれづらくアクがでない状態で、健康な野菜が育っている証だと思っています。
春になってもかぼちゃが全く育たず、作物を切り替えるなら今という時期に迫っても、一向に育つ気配を見せない年がありました。かぼちゃのプロからはもう無理だと言われ、諦めようかと悩んだ末「言葉かけて育ててみる」という実験をしました。毎日草取りをしながら言葉をかけて育ててみたところ、最終的には平均的なかぼちゃに育ち、私たちも驚くほどの回復を見せてくれました。
この実験に至ったのはある本の「嘘みたいな話」を再現し、毎日ほめる、毎日嫌な言葉をかける、無視をする、3つのりんごを冷蔵庫で一ヶ月保存した所、
毎日ほめるは健康状態を維持し、無視は腐ってしまうという結末を体験した事があったからです。これをかぼちゃでやったらどうなるんだろう?という単純な好奇心で農法でも何でも無いのですが、私たちの健全な波長が野菜に影響を与えるのだと実感した出来事です。
それから今でも声をかけて育てる習慣は続けています。スタッフやパートさんも始めは抵抗があったようですが、実際に効果が出る事を感じて声かけをしてくれるようになりました。
農業を始めたときに、疑問に思った事があります。それは芋に「A」や「B」というランクが決められる事です。日本はまだまだ食糧自給率が低いのにAだのBだの規格外だの言っている場合なのだろうか、と。
現在はサイズで分けない会社さんとの出会いや、傷がある芋には「わけあり君」、小さい芋には「1口シリーズ」として販売をするなど、今まで捨てられていた野菜を無駄にせず食卓へお届けする取り組みをしています。微々たる動きではありますが日本の食料を守る事に繋がっていくと信じて活動を続けています。
芽室町に来たらぜひ食べていただきたいのが、地元の小麦を使用した「ますやさん」のパンです。
農家の3時のおやつは「ますやさんのねじりドーナツ」といわれる程、昔から農家と共に歩んできた歴史がある、地元の有名なパン屋さんです。
パンの原料となる「キタノカオリ」という小麦があるのですが、過去に廃盤の危機にさらされました。種を守らないと「キタノカオリ」が消えてしまうと、ますやさんを含む十勝のパン屋さんが連携して小麦の種を守ってくれました。おかげで、今「キタノカオリ」を種子から育
てることができ「キタノカオリ」で作るパンを食べることができています。そうして無くしてはいけないものが誰かの手により未来へ繋げられていく、私たちも未来へバトンを渡すための「あいだ」の人間だと考えた時、芽室町ではなく日本のどこか、あるいは他国のどこかにいるかもしれない孫の孫の、そのまた孫たちに「笑顔」を繫ぐことができるはずです。「健康な野菜を食べて健康な体をつくり、笑顔の未来をつくる」。芽室町から始める「今はまだ小さな波紋」がやがて未来へ、世界へ広がっていく事を信じて、今この志事に迷いはありません。
十勝の山、畑、空気には心を清らかにしてくれる自然エネルギーが満ちています。パワースポットでもある十勝の大自然にサウナが加われば心身共に健やかになっていただけるのではないかと思い、農場サウナを始めました。水風呂には地下からくみ上げた真水を使用しています。
野菜で彩る畑、鳥のさえずり、土の感触や匂い、澄んだ空気、美味しい野菜、五感をフル稼働していただこうと、今は収穫体験とサウナをセットにしたツアーを組んでいます。サウナを目当に来てくださる方にも収穫体験は好評で、木々や
草花、野菜、土壌が発する自然の香りに癒やし効果を感じていただいているようです。
実際に土に触れて収穫していただく野菜には大きい小さいがあったり、傷がある事もあります。色々な形に育つのが自然の姿です。
そういう野菜には本当に価値がないのか、廃棄する事が正解なのか、目で見て感じて、農業を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
※季節により収穫体験ができない場合もございます。
百笑farmは、もともとは下保農場という農場で、娘の恵美さんが弘明さんが結婚し「百笑farm」と改めて農場を継ぎました。
弘明さんは「私が一番農家になりたかった人間です!」と言うほど野菜を愛する人。農家をやりたい気持ちは誰よりも強かったのに、継ぐまでの道のりは簡単ではありませんでした。結婚当時はサラリーマンをしていた弘明さんですが、農家になる夢が諦められず「農場を継ぎたい」と恵美さんの実家に頼み続けていました。しかしなかなか許可してもらえず、思いを伝え続けて8年目、ようやく
許しが出た時、喜びと共に意味あって農家になれたのだという思いが芽生えたと言います。
どこを見渡しても農家は後継者問題を抱えています。一方で農家になりたくてもなれない自分のような人がいっぱい居ることも事実です。ここに後継者問題をなくすヒントがあるのではないか、と。
そして今「芽室町の農家後継者問題ゼロ」を目指して次のステップへ準備を進めています。
事業所概要 | |
事業所名 |
とかち芽室の百笑farm |
代表者 |
末吉 恵美 |
所在地 |
〒082-0075 北海道河西郡芽室町坂の上9線67番地2 |
設立 |
1907年4月 |
事業内容 |
畑作農業 |
募集要項 | |
雇用形態 |
正社員 |
勤務時間 |
<変形労働時間制> |
雇用条件 |
給与・休日・福利厚生は面接時に相談 |
求める人物像 | |
求める経験・ スキル・知識 |
〇必須条件 新規事業開発の経験をお持ちの方 |
人物タイプ |
〇アイデアが豊富で、「まずはやってみよう!」と楽しんで動ける方 |